業務用エアコン
業務用エアコンは「フロン排出抑制法」によって管理が義務付けられているのをご存知でしょうか?
「業務が忙しくて、業務用エアコンを気にしている余裕がない」という方もいらっしゃるかと思いますが、うっかり管理を怠ると罰則を受ける可能性もあるため、注意が必要です。
今回は、業務用エアコンの管理や点検について確認しながら、点検の手間を軽減する方法についてもご紹介いたします。
冒頭でもご紹介した通り、業務用エアコンの管理は「フロン排出抑制法」によって義務化されています。
フロン排出抑制法とはフロン類を適切に使用・回収するための法律で、フロンの取り扱いはもちろん、漏えいの疑いがある機器においてもさまざまな義務が定められています。
中でも、所有者さま(管理者さま)にとって手間となるのが定期的に行う簡易点検です。
それでは、簡易点検とはどんな点検なのでしょうか。
簡易点検はすべての業務用空調機器が対象となり、3カ月に1回以上の点検が義務付けられています。目視で以下の6項目を点検していきます。
上記のような点検を年に4回も行わなければならないため、「忘れてしまう」「手間がかかる」など、簡易点検を負担に思われる管理者さまも少なくありません。
そんな管理者さまの負担となっている点検を変えてくれるのが、2022年8月のフロン排出抑制法改正です。
目視で行う簡易点検の代替点検方法として「冷媒漏えい検知サービスによる簡易点検の自動化」が認められることになり、以下の条件を満たしている場合のみ「簡易点検の自動化」ができるようになったのです。
フロン類の漏えいを検知するために必要な計測および診断を冷媒系統ごとに1日1回以上実施
フロン類の漏えいの有無がわかる計測データまたは診断結果を記録し1年以上の保管が必要
診断の結果、フロン類の漏えい、または漏えいの疑いを検知した場合、直ちに管理者へ通知
※1年以上履歴の保管が必要
※管理者以外の者が容易に解除できない方法での通知
漏えいの検知性能について、管理第一種特定製品の製品群ごとに日本冷凍空調工業会標準規格(JRA)もしくは日本産業規格(JIS)で規定、または管理第一種特定製品ごとに当該管理第一種特定製品のカタログに記載された温度その他の条件で試験が行われ、適正な充填量の30%の冷媒が漏えいするまでに判定が可能であることが確認されていること。
この条件を満たす「常時監視による冷媒漏えい検知サービス」を使えば、1年に4回も必要だった簡易点検が自動化。管理者さまの負担も大きく軽減されます。
本来の業務に集中するなど、時間の有効活用ができるようになりました。
簡易点検を自動化できる「常時監視による冷媒漏えい検知サービス」の一例としてダイキンの「アシスネットサービス」をご紹介します。
IoT端末を室外機に取り付けるだけで、サーバーでの一括管理ができるサービスで、点検はもちろん異常時や運用にも役立ちます。
2012年以降の機器でしたらすべての既設機器に対応できます(2012年より前の機種は要相談となります)ので、簡易点検自動化をご検討の際は是非ご確認ください。
管理者さまご自身がアプリで記入して管理するプランと、自動検知で簡易点検を行うプランの2つがあり、ご自身に合わせた管理ができます。
詳しい説明は、以下のページからご覧ください。
ダイキン アシスネットサービス
弊社にも業務用エアコンが設置されており、ダイキンの「アシスネットサービス」を利用して点検業務を行っております。
設置はダイキンのサービスエンジニアによる設置作業になり、30分ほどの短い作業時間で完了しました。
アプリをダウンロードして、スマホで簡単に点検ができます。
別途料金で自動の簡易点検もできるため、自己点検に不安がある方でも安心ですね。
年に4回もあると、「忘れてしまう」「業務が忙しくて点検が難しい」という場合もありますので、そのような場合には是非こちらのサービスを活用してみてください。
「フロン排出抑制法で義務づけられている管理」でご紹介した通り、管理者さまが行う簡易点検の他に有資格者による「定期点検」が義務付けられている業務用エアコンもあります。
1~3年に1回以上の実施が必要のため、こちらもサービスを行っている会社に依頼し、点検を行っていきましょう。
サニーシステムでは、業務用エアコンの定期点検を承っております。
また、業務用の冷凍・冷蔵庫、ショーケース、製氷機などのフロン類回収も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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