4月を過ぎた頃からは気温や湿度が高まって、エアコンをつけることも多くなってきますよね。
以前ご紹介したブログ「消費電力を抑える！暑さに備える節電方法」でもご紹介しましたが、久々にエアコンを稼働させる場合、まずは掃除を行うことが電気代削減や気持ちよく過ごす上で効果的です。

一般的によく行われるエアコンの掃除は「フィルターのお掃除」ですが、実はエアコン内部の汚れはパーツを分解して掃除しないときれいになりません。

そこで今回は、壁掛けエアコンを分解して行う掃除「エアコン分解クリーニング」について、その種類や注意点をご紹介いたします。

エアコンのパーツと仕組み

エアコン分解クリーニングはどこまで分解するかで種類が異なるため、まずはエアコンのパーツと仕組みをご紹介します。

弊社では、普段現場で作業しない事務担当もエアコンについてきちんと知識を持って活動ができるように、全員で作業の研修を行っています。メーカー主催のエアコン分解研修を行った際の写真でご紹介いたします。

エアコンの室内機は前面カバー、外カバー、水平羽等の外側パーツ以外にフィルター・熱交換器・ファン・ドレンパンなどで構成されております。

空気を冷やす際には、まず筒状のファンが回り、部屋の空気を吸い込みます。
吸い込まれた空気の中に含まれたほこりなどの汚れはフィルターがキャッチしてくれますが、すり抜けた細かいほこりやカビなどが内部の熱交換器に蓄積されてしまうことも。
冷たくなった空気を部屋に送る際に、カビの胞子などと一緒にばらまくことになってしまうこともあります。

エアコンを分解して掃除することで、内部の汚れやカビをきれいにして、衛生的な室内環境をつくっていきましょう。

エアコン分解クリーニングの3つの種類

仕組みが分かったところで、エアコン分解クリーニングの3つの種類を見てみましょう。
業者によって扱っているサービスが異なりますので、掃除の内容やリスクなどもあらかじめ確認してから依頼するようにしましょう。

1.分解クリーニング

前面カバー、外カバー、羽、フィルターのみ取り外し(分解)して、熱交換器、送風ファン、ドレンパンを設置したままお掃除するタイプのクリーニングです。
エアコンクリーニングサービスではこのパターンが最も多く見られます。

2.完全分解クリーニング

「完全分解クリーニング」は、分解クリーニングでも取り外した前面カバー、外カバー、羽、フィルターに加え、ファン、ドレンパンまで取り外し(分解)して、お掃除するタイプのクリーニングです。
各パーツの隅々まで洗浄できるため、さらにきれいにすることができます。

ただし、完全分解クリーニングでは注意が必要なことも。
ドレンパンはドレンに接続されているのですが、業者によっては、エアコン工事に詳しい知識を持っていなかったことでドレンホースを取り外してしまい、結果ドレンホースと一緒に冷媒管まで触れてガス漏れを起こしてしまうというケースがあったようです。
完全分解クリーニングを依頼する際は、作業内容をきちんと確認することがおすすめです。

3.エアコンを壁から取り外す完全分解クリーニング

こちらのクリーニングは、エアコンの室内機を壁から取り外してから行います。
エアコンの入れ替えのように室外機に冷媒ガスを集めるポンプダウンの作業から行い、繋がっている配管を外した上でエアコンの室内機を取り外していきます。

壁から取り外したエアコンは2の完全分解クリーニング同様に分解し、徹底的に洗浄。
パーツがきれいになったら、組み立て→設置→配管接続→冷媒ガス充填の順番で元の状態に戻していきます。

手間がかかるため他の分解クリーニングと比べると費用は高めですが、取り外して作業をすることで普通の完全分解クリーニングでは掃除できなかった部分まで清潔になる他、ガス漏れなどのリスクも低いというメリットがあります。

より安心で、より衛生的な環境を求める場合には、エアコンを壁から取り外す完全分解クリーニングがおすすめです。

 

エアコン分解クリーニングの注意点

エアコン分解クリーニングを業者に依頼する際には、いくつか注意点もあります。

掃除機能付きは費用が異なる

壁掛けエアコンには掃除機能付きと、掃除機能がないものがあり、それぞれエアコン分解クリーニングの料金が異なります。
機能の有無が分からない場合には、エアコンの型番を業者に伝え、確認しましょう。

エアコン分解クリーニングの作業場所

エアコンの周辺で取り外しや分解などの作業を行いますので、エアコンの周囲にある物は、あらかじめ整理しておくことがおすすめです。

また、分解したパーツを水洗いできる洗浄スペースが必要になります。基本は外で作業しますが、外で作業ができない場合には浴室などをお借りする場合があります。

ブレーカーの確認（マルチエアコンや外電源タイプ）

エアコンが室内の電源タイプの場合にはコンセントを外して作業を行うため、問題ないのですが、マルチエアコンや外電源タイプのような室内に電源がないエアコンはブレーカーを落として作業します。
その際に、清掃業者が誤って他のブレーカーを落とさないよう、どのブレーカーに繋がっているか、事前に確認をお願いいたします。

 

エアコン分解クリーニングもお任せください

サニーシステムでは今回ご紹介したエアコン分解クリーニングの中でも、エアコンを壁から取り外す完全分解クリーニングのサービスを行っております。
普段は掃除できない部分までピカピカにすることで、空気をリフレッシュして衛生的な空間づくりができますので、是非ご検討ください。

壁掛けエアコンのクリーニング以外にも、家庭用天井埋込エアコン・壁埋めエアコンのクリーニングや、業務用エアコンのクリーニングも承っております。

「エアコンをより清潔にしたい」「エアコンの掃除方法が分からないので業者に任せたい」など、是非一度ご相談ください。