山梨県甲斐市のお客さまから高気密・高断熱住宅用エアコンをマルチエアコンへ交換する工事をご依頼いただきました。
高気密・高断熱住宅用エアコンは、それほど大きな能力ではない室外機で複数の小さな能力の室内機が使えるという高気密・高断熱住宅に特化した機器でしたが、現在では本体・部品とも生産が終了しているため、交換や修理ができずエアコンが使えなくなる住宅が増えています。
また、現行のマルチエアコンに交換するにも、高気密・高断熱住宅用エアコンは室外機から分岐ユニットまでが1本の配管がつながっていて、分岐ユニットから複数のエアコン室内機に配管が接続されているため、配管と配線の新設工事が必要になります。
今回の工事では、居室の壁や天井を壊すことなく、廊下の壁面に点検口を新たに設けて、収納スペースの一部のみを解体・復旧することで新しいエアコン室内機と室外機までの冷媒管・電線を通す方法での工事をご提案させていただきました。
室外機が動かないため、まずはエアコン内部のフロン類を回収します。
既存の機器を取り外します。
新規に配管を通す準備を行います。
補修するところは作業性を重視します。
点検口にする所はキレイに開口します。
エアコンの配管を通していきます。
お客さまの住宅は20年前に建てられたにもかかわらず、しっかりと気密測定されていたようで、気密性能を表す数値であるC値が0.87というとても気密性の高い建物で実際に基礎や天井裏など気密性を確保すべき部分には、しっかりとウレタンフォームが充填されていました。
施工にあたっては建物の性能を落とさないように配管を通したあとにウレタンフォームで気密性を確保します。
室内機と室外機をそれぞれ設置していきます。
収納スペースの配管を通した部分を補修して点検口を取り付けます。
フロン類を充填します。
試運転し、接続箇所でフロン類が漏れていないか確認して作業完了です。
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