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エコキュートの交換~選び方と種類~

エコキュート

エコキュートの交換~選び方と種類~

寒くなると凍結などでエコキュートの故障が多くなります。
そろそろエコキュート購入から10年以上が経過し、故障のサインが出始めて交換の時期を迎える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、エコキュートの選び方をご紹介いたします。

エコキュートにはいくつか種類があるのをご存じですか?
貯湯タンクの形や容量の違いだけでなく、最近は太陽光発電に対応しているものや、水害に対応しているものなど、メーカーによって色々な種類のエコキュートが開発されています。
人数、貯湯タンクの形状、生活スタイル別の順に、エコキュートの選び方と種類を見ていきましょう。

エコキュートを「人数」で選ぶ

~タンク容量の種類~

エコキュートはタンク容量が何種類かあり、ご家族の人数に合わせてお選びいただけます。
メーカーによって種類は様々ですが、主に3~5人用の「370リットル」4~7人用の「460リットル」が中心となります。

3~5人用の「370リットル」と4~7人用の「460リットル」

この2種類以外にも、5~8人用の「550リットル」3人以下の小さめのエコキュートなど、様々な人数に対応したエコキュートが展開されています。
370リットルと460リットル以外のタンク容量につきましては、メーカーによって容量が異なりますので、以下のお湯の目安も参考にしながら、各メーカーのカタログなどで確認してください。

エコキュートの使用可能湯量の目安(42℃のお湯が使える量)

給水温度9℃、貯湯温度80℃として

370リットルタイプの場合 約650リットル
460リットルタイプの場合 約850リットル

一般的なお湯の使用量(42℃のお湯の場合)

お風呂 湯はり 約180リットル/回
シャワー 80~100リットル/回 (約7~8分使用)
洗い物・洗面・手洗い 30リットル/人・日

※上記のお湯の使用量は平均的な数値であり、状況や使用法により異なります。

年に1度親戚が集まる日を想定して大容量のエコキュートを選ばれる方もいらっしゃいますが、容量は普段お使いになる方の人数を基準に決めることがおすすめです。
もしも残量が少なくなった場合は、当日お湯を沸かせば問題なくご使用いただけます。

エコキュートを「貯湯タンクの設置場所」に合わせて選ぶ

~貯湯タンクの種類~

エコキュートの貯湯タンクは大きいので、設置場所に合わせた形状のタンクを選びましょう
タンクの形状は主に一般的な形の角型と、幅が狭い薄型になりますが、メーカーによってはスリム型という種類もあります。

角型と薄型とスリム型のエコキュート

スリム型は一見角型と同じような形状に見えますが、角型より少し縦に細長い形をしており寸法が違うため、新しいエコキュートに交換する際に注意が必要になります。

スリム型から角型に変更する場合は、まず貯湯タンクユニット下の基礎に角型タンクが収まるかを確認しましょう。
基礎のサイズが角型タンクよりも小さい場合、スリム型を扱っているメーカーのスリム型を選択するか、新しく角型にあった基礎を打設することをご検討いただく必要があります

基礎の打設はコンクリートが乾くまでに時間がかかるので、工事にかかる時間についても考慮した上でどちらかを選択していただくことをおすすめいたします。

エコキュートを「生活スタイル」に合わせて選ぶ

タンクの容量や形状以外にも、生活スタイルに合わせてたくさんのエコキュートの種類があります。

太陽光発電を利用したい

太陽光発電の固定価格買取制度開始から10年が経ち卒FITされた方は、太陽光発電対応のエコキュートも検討してみてください。
今までのように深夜電力でお湯を作るのではなく、昼間発電した電力でお湯を沸かすことで効率的にお湯を沸かせて電気代削減効果が期待できます

太陽光発電とエコキュート

太陽光発電とエコキュートについてはこちらのブログをご確認ください。
電気代が安くなる!?太陽光発電+エコキュート

浴室が2階、3階にある

浴室が2階や3階にある方には、高圧力タイプのエコキュートをおすすめしております。
水圧が高くなるので、2階、3階でも勢いのあるシャワーになり、快適性がアップします。
シャワーの勢いが物足りない場合は是非高圧力タイプのエコキュートをご検討ください。

水害に対応したエコキュート

近年、突然の豪雨により地域一体が水没するなど、床上浸水の報道をよく見かけるようになりました。
エコキュートでも1m近くの浸水を想定して、貯湯ユニット内の主要部分を上部に配置した機器が販売されております。

水害対応のエコキュート

エコキュートが水害などで浸水してしまった場合は、漏電や発煙・発火の恐れがあり、メーカーから交換が推奨されています。万が一に備え、水害対応のエコキュートもおすすめです。

その他にも、生活スタイルに応じて以下のようなエコキュートがあります。

  • 浴槽の穴あけ不要な給湯専用タイプ
  • 井戸水に含まれる「スケール」の詰まりに強い井戸水対応タイプ
  • 塩害に対応した塩害地仕様タイプ
  • 外気温がマイナス25℃まで対応可能な寒冷地仕様タイプ

また、無線LAN対応リモコンも販売されています。
スマートフォンとリモコンを連携することでご自宅のエコキュートを外出先から操作出来る優れものです。さらに、離れて暮らすご家族のエコキュートを登録すれば、毎日のお湯の利用状況を確認するなど、安全な入浴を見守ることも。

  • ふろ自動お湯はり
  • 追炊き
  • タンクの残量の確認及び沸きましの操作
  • お湯の利用状況の確認

など遠隔操作できる機能は様々ありますが、無線LAN対応リモコンに関してはメーカーによって連携内容が異なりますので、各メーカーのカタログなどで確認してください。

このように、エコキュートには様々な種類のものがあります。現在お住まいの人数や、設置場所、地域、生活スタイルに合わせて機器をお選びください。

エコキュートの交換はお早めに

エコキュートの交換はお早めに

2020年以降、エコキュートに欠かせない半導体の不足や、新型コロナウィルスの感染拡大による東南アジア地域のロックダウンでエコキュート製造工場の稼働が停止したことが影響し、エコキュートは品薄の状態になっていました。

2022年11月現在、少しずつ状況が回復し、機種によっては以前に比べて入荷の待ち時間が減ってきているものの、まだ入荷に時間が必要な機種のエコキュートもあります。

購入から10年以上が経過すると、故障するエコキュートも出て来ます
寒い時期に突然「お湯が出ない」「エラー表示が出て動かない」など、慌てる事の無いように、10年程度経ったエコキュートは早めに交換される事をおすすめいたします。

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