夏の冷房はエアコンが中心となるのに対して、冬の暖房器具はエアコン、ストーブ、ファンヒーター、床暖房など様々な種類があり、選択肢も豊富です。

「暖房の種類の選び方」シリーズでは、

1. あたため方編
2. 燃料・動力編
3. 温水暖房編
4. コスト編

の4回に分けて、冬の暖房の種類の選び方についてご紹介いたします。

今回は「あたため方編」です。
部屋を早くあたためたい、小さな子供がいる、一人暮らしなど、暮らしのスタイルに合わせておすすめの種類も変わってきます。

暖房器具の入れ替えを検討されている方や建物を新築される方も、参考になさっていただければ幸いです。

短時間で部屋をあたためる暖房器具

あたたかい空気をより遠くへ吹かせて、空気を循環させることで部屋全体をあたためる暖房器具には、以下のような種類があります。

• 石油ファンヒーター
• ガスファンヒーター
• 電気ファンヒーター
• エアコン
• 温水ルームヒーター

メリット

速暖性が高い

デメリット

空気を循環させるため、ほこりが舞うことが多い

こんな方におすすめ

• 短時間で部屋をあたためたい
• 家にいる時間が少ない

燃焼熱でゆっくりあたためる暖房器具

暖房器具周辺の空気を対流させることで、部屋全体をゆっくりとあたためる暖房器具には、以下のような種類があります。

• 石油ストーブ
• 暖炉

メリット

ほこりが舞うことが少ない

デメリット

• 速暖性がないため、早くあたためたい場合には不向き
• あたたかくなる仕組みが燃焼によるもののため、一酸化炭素中毒や火傷、火事などに注意が必要

こんな方におすすめ

• ひと手間かけてレトロ感や炎のゆらぎによる癒しを楽しみたい
• ファンで送る温風とは異なる、燃焼による熱のあたたかさを味わいたい

ふく射熱でゆっくりとあたためる暖房器具

ふく射熱を利用して部屋全体をゆっくりとあたためる暖房器具には、以下のような種類があります。

• パネルヒーター(温水式・電気式)
• 床暖房(温水式・電気式)
• オイルヒーター

メリット

• ほこりが舞うことが少ない
• あたたかくなる仕組みが燃焼によるものでないため、一酸化炭素中毒の心配が少ない

デメリット

• 速暖性がないため、早く暖めたい場合には不向き
• 低温やけどの可能性があるので、温度の設定に注意が必要

こんな方におすすめ

• 小さなお子さまがいらっしゃるご家庭 (寝ている赤ちゃんがいらっしゃる場合は設定温度にご注意ください)
• 在宅ワークやご家庭にいる時間が長い

部分的にあたためる暖房器具



部屋を暖めるのではなく、部分的な場所をあたためる暖房器具には、以下のような種類があります。

• ホットカーペット
• こたつ

メリット

• ほこりが舞うことが少ない
• 速暖性が高い

デメリット

• 部屋全体はあたたかくならない
• 低温やけどの可能性があるので、温度の設定に注意が必要

こんな方におすすめ

• 一人暮らしなど、一人で使用される
• 他の暖房器具と併用で、足元などの部分的な場所をあたためたい
• じっと座っている時間が長い

暮らしに合わせた暖房器具を選ぶ

今回は部屋のあたため方の種類別に暖房器具をご紹介いたしました。

部屋を早くあたためたい、小さな子供がいるなど、暮らしのスタイルに合わせて暖房器具を選んでみてはいかがでしょうか。

サニーシステムでは、床暖房、エアコン、全館空調など、空調や暖房の工事を承っております。
次回は、燃料・動力の種類別に暖房器具を選ぶ方法をご紹介いたします。
暖房の種類の選び方 ～燃料・動力編～