エアコンをはじめ、床暖房やストーブ、ヒーターなど豊富な種類のある暖房器具は、選び方も様々です。
「暖房の種類の選び方」シリーズでは、さまざまな暖房器具の選び方についてご紹介しています。

一回目の「あたため方編」や二回目の「燃料・動力編」に続き、第三回目となる今回は「温水暖房編」です。

暖房の中でも選択肢が多く複雑な温水暖房ですが、一酸化炭素中毒の危険が少なく、あたたかく感じやすいなど、メリットも多い暖房器具です。

温水暖房の選択肢が多く悩んでいる方や、詳しく知りたいという方はもちろん、暖房器具の入れ替えを検討されている方や建物を新築される方も、参考になさっていただければ幸いです。

温水暖房とは？

温水暖房とは、家の外にある「熱源機」と呼ばれる機器で水(不凍液)をあたためて温水を作り、その温水を各部屋にある暖房器具に循環させ、部屋をあたためる方式の暖房器具のことです。

ガスと石油（灯油）を燃料とする熱源機をガスボイラー・石油ボイラーといい、電気を動力とする熱源機をヒートポンプといいます。

温水暖房のメリット・デメリット

温水暖房のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

• 広い範囲をあたためる場合に優れている。特に床暖房は燃焼式の暖房器具のように周囲だけが集中して熱くなったり、天井付近へあたたかさが逃げて足元が寒くなったりすることが少ない。
• ファンヒーターやストーブとは異なり水蒸気が発生しないので、結露も発生しにくく、人体に有害なカビやダニの発生を抑えることができる。
• ふく射熱の効果により、実際の室温に対して体感温度が高いと感じやすい。
• 床暖房やパネルヒーターのような空気を循環させない暖房は乾燥を感じにくい。
• 部屋の空気が汚れず、一酸化炭素中毒の危険が少ない。
• ヒートポンプを使ってあたためる温水暖房は、ランニングコストが比較的安い。

デメリット

• 工事代が比較的高価。
• 不凍液や水の追加など、メンテナンスが必要。
• 床暖房やパネルヒーターは立ち上がりに時間がかかり、すぐにはあたたかくならない。
• 稼働時に出る音が騒音となる場合がある。室外に設置するため、場所を考慮する必要がある。

給湯器やエアコンとの組み合わせが可能

メーカーにより組み合わせの種類は様々ですが、温水暖房は、給湯器やエアコンなどと組み合わせて一緒に使用することもできます。

「あたため方編」でもご紹介したように暖房の種類によってあたたまり方が変わるので、

など、あたため方別のメリットを生かして組み合わせを使い分けることもおすすめです。
ご家庭の生活スタイルに合わせて、快適なプランをお選びください。

 

快適な空気環境のご提案・工事のご依頼はサニーシステムへ

サニーシステムでは温水暖房をはじめとした暖房器具の設置だけでなく、熱源機のみの交換工事も承っております。
給湯温水暖房システムから給湯のみに変更する工事や、温水式暖房器具のみに変更する工事もお任せください。

暖房器具の入れ替えは、冬の暮らしの質を左右する大切な要素です。
暮らしのスタイルを変更されたい方は、是非一度ご相談ください。

次回で暖房の種類の選び方シリーズは最終回です。第四回は、気になる「暖房器具のコスト」についてご紹介いたします。
暖房の種類の選び方 ～コスト編～